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猫の額の野原 [北窓だより]

秋も深まってきました。昨日は肌寒い一日、今日はかなり強い風が吹いています。
季節の変わり目は変動が大きいとはいえ今年の秋は特に心騒がせられること多く、日々野分が吹きすぎていく感じで心が落ち着きません。

先の日曜日は台峯歩きの日でしたが残念ながら休んでしまったので、この庭のことを描くことにします。猫の額ほどの庭ですがそれでも庭らしく整えるのは大変で、飛び石のあるところだけは草取りをして、という風に放っておいたのですが、今秋の野原のように野草の花盛りになりこの風情もいいものだと眺めています。ミズヒキソウ(あちこちにはびこり猛々しいくらい)、ホトトギス(これは通路にぐんぐん芽を出していたので相当間引いたのですが)、イヌタデ(と思われる小さなもの)、ツユクサ(瑠璃色一色と花弁の周囲が白いものの2種、しかしこれはもう終わりに近い)、一番華やかな彩りを加えているのがシュウカイドウ(秋海棠)です。心臓型の大きな葉っぱの上に桃色の胡蝶のような花を群がり咲かせて、穂花とは違った派手なのでこの庭舞台のプリマドンナといったところ。
その他どこから飛んできたのか、紫色のカタバミを大きくしたような(アゲハチョウを頭を中心にして並べたような3つの葉があり、夜になると蝶が羽をたたむように閉じる)葉を持つ草が、一つの植木鉢を占領した上地面にも下りている。図鑑を見ても特定できない。繁殖力強く、黄色い小さな花も咲かせるのでカタバミ類だと思うのだが、観葉植物的なアクセントをつけている。野花は蕾を沢山持っているので、しばらくは次々に花を咲かせるのである。これら野の花に押されたのか、日当たりが悪いせいか、植えたムスカリは今年はとうとう花は一輪も姿を見せなかった。
あとは南天の実が赤くなり始め(万両の実はまだ青い)、これは樹木ですが山査子(サンザシ)の実も赤くなっている。
ツワブキが花芯を伸ばし始めた。

この辺りでは、今群がるセイタカアワダチソウの黄色とススキの蘇芳色が富士を遠景にして秋を感じさせている。紅葉はまだうっすらである。
しかし先日、円覚寺裏の六国見山麓の、河津桜も植えられた土手(宅地開発をされることになっていて長年争いが続いていたこの辺りの奥まった一画をやっと円覚寺が買い取って残ることになった)に行ってみると、その一画の下草がすっかり刈られて丸坊主になっていることを知った。確かに夏草が茂り茫々になっていたから当然だと言えるけれど、そこにあったセイタカアワダチソウの一群れとススキは見事で、ちょうどその上に白い半月までが添えられていて、絵になる光景であったのにと、残念に思った。そこにはもう少しすると、チガヤの一群れが白い穂をそよがせていたりして目を楽しませてくれたのにと、効率の良い機械による丸坊主の土手のあっけらかんとした風景を見ながら、機械に頼らない台峯の手入れの事も思い比べるのだった。しかし雑草と言われる野の花たちは逞しいので、やがてここにも飛んできて蔓延っていくことだろう。
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