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蛍がたくさん見られました。 [台峯を歩く]

梅雨の晴れ間で、昨日も心配されたにわか雨もなく、蛍観察には絶好の夕べとなりました。
雲もほとんどない空には山の端から出たばかりの満月が、白々と大きく見上げられます。6時半集合、参加者は20人余り、小学生くらい、まだ幼い子どももいましたが、暗くて細い山道、ぬかるみや崖っ淵もある道を最後まで歩き通しました。案内のKさんは子ども好きらしくまた子どもたちにも親しまれていることもあり、今日も彼らを先立てる感じで7時10分前ぐらいから歩きだしました。
いつもの「歩く会」のコースとは反対側の出口から入り、沼や湿地帯を抜けて尾根にかかる谷戸の一番奥までゆっくりと歩き(この間蛍を眺める)、U ターンして帰って来るのです。始めの頃はまだ薄闇で雨蛙の声、鶯、杜鵑の声も聞かれましたが、だんだん暗くなり泥濘で滑りやすい足元は懐中電灯が必要になってきます。せせらぎの淀みのところでまず足を止め、Kさんは子どもたちの緊張を解くため冗談交じりの話をしたりしてから、蜘蛛の巣よけの笹竹を掲げたKさんを先払いのようにしながら一列になって進みます。

暫らく歩いてから立ち止まり、蛍の出現を待ちます。ここからは蛍を驚かさないように懐中電灯は消しておきます。月は光を増しくっきりと、また夜空も明るくなっていく中、谷戸がいっそう黒々と迫り、聞こえるのはせせらぎの音だけ、牛蛙の声が聞こえたこともありましたが、今回は静かです。その闇にじっと目を凝らすうちに、ある所でピカッと光るものが見えました。それを合図のようにして次々とあちこちに光るものが見えはじめ、あちこちから感嘆の声も上がり始めました。これが7時40分ごろです。いよいよこれから1時間ほどの蛍の一年の一度の恋の季節が始まるのです。

今年は例年にないほどたくさんの蛍が眺められました。コースの最初から谷戸の奥まで、どこにいても、また湿地帯や草むらや木立のどこにでも光っていて、ちょうどこの谷戸全体をひととき、蛍のイルミネーションで飾ったという感じになりました。150匹(頭という)以上、160~70ぐらいは出ているとKさんたちは言います。今は源氏蛍ですから光も強く、しばらくするとスーッと飛んで時には空に舞い上がったりもして、子どもたちも大喜びでした。
少しずつ移動しながら谷戸の奥まで移動し、堪能した気持ちでUターンします。これが8時すぎ、帰り道ではもうそれほどの数ではなくなっています。ほんの一時間ほどの蛍の饗宴です。
実は西日本など、例えば熊本などでは蛍は大体大きな川の河畔に出て、光るのも一晩中だそうです。それに比べてここでは小さな川とも見えない湿地や流れに生息する。そして出没するのもせいぜい一時間あまり、でもこれが大体東北の蛍の在り方らしいです。
Kさんに言わせると関西の蛍は一晩中恋の宴をやっているようなものでだらしなく節制がない。それに比べて東北のは、短時間で終える。いかにも武家社会らしく質実剛健で好ましい、と冗談交じりに自画自賛をして皆を笑わせる。

帰りの道筋には足元の笹の間に弱く光るものがあり、子れは平家蛍の先駆けという。また葉の上に光るものを見つけ、Kさんは成虫は光らないが幼虫は光るクロマド蛍の幼虫だと指摘する。

さて元の入り口に戻ってきたのは9時過ぎ。全員事故もなく、また妙な人間が混じることなく、戻ってこられたことを感謝して、Kさんをはじめとして全員で谷戸に対して深くお辞儀をしてから別れる。(入山するときも同じく頭を下げてから入る。これはいつもの礼儀)。
平家蛍の鑑賞会は7月13日。これにも参加してみようかなという気持ちになっています。

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